タイ人の電話って、今に始まったことではないがホントに呆れることばかりである。
【意味のない長電話】
タイ人の電話を聞いていると大概は「タムアライユー(今何してる?)」か「キンカオ
ルーヤン(食事は済んだか?)」か「キンカオアライ(食事は何食べた?)」が挨拶で
始まる。食事などどうでもよくて、日本人なら「今話しをする時間があるか」とか
言って用件を切り出すが、「食事は〇〇食べて旨かったがあんたは何食べた」とくると
意味のない電話だとすぐ判り、そこからが長くなるのである。
これは男も女も同じで、息子は今ラヨーンの方にいるのだが、普段会社に行っている
時間帯に電話をかけてきて、「メ~・・・・」「メ~・・・・」と30歳に近い男が
「森の子ヤギ」でもあるまいに何やってんだと言いたいが、子が子なら親も会社の
時間帯など気にせず意味もないことを話しているのである。
【間違い電話】
時々何を間違えたか、間違い電話がかかってくることがある。
呼び出し音が鳴って出ると、いきなり立て板に水のように話しかけてくるが、「私は
日本人だ」というと、何やら訳の分からないことを言いながら「プツン」である。
間違ったという意識もなければ、謝るなどという意識もない。
こういうのに会うと後味が非常に悪い。
【いきなりの文明開化】
私たちの若いころはちょっとしたお宅なら黒電話があり、電話を借りるのにも母親から
「要件を簡単に済ませて、長電話にならないように」とくどく言われたものである。
そりゃ借りるだけで電話代は請求等されたことがなかったが、やっぱり気にしなければ
おかしかったからである。
しかしタイの場合は私が初めてタイに来た2001年当時、一般の家にこういう黒電話は
なく、あったのは電話BOXの公衆電話だけだったような気がする。
そしてこのころにはすでに携帯電話が普及し始めていて、カラオケのお姉ちゃんなら
殆ど持っていたのではないかと思う。
そんなことで、タイ人に電話のマナーなんて言っても通じないだろう。
これは携帯だけではないが、携帯に非常に関係することであるがカメラも同じだ。
日本人なら、古いカメラの時代からバカチョンカメラと、フィルムを使ったカメラを
通じてデジタルカメラに移行しているが、タイの場合は大体が携帯電話のカメラ機能に
いきなり入っていったようで、タイ人が写真好きというのはこんなところにあるかも
しれない。