Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

「アジのたたき」を食べたくなった。

昨日の朝、ミヤさんの使いでシラチャのタラートへ行ったのだが、目当ての品を買って

店先を眺めながら車に戻る途中で、目が黒々とした生きのいいアジを見つけ、思わず

アジのたたきを食べたくなりエラの色を確認していたら、キロ150Bだと声を掛け

られて買ってしまった。

アジのたたき用に3匹・煮つけ用に2匹買えばいいかと、渡されたかごに入れると

親爺が秤を指さしニヤッと笑って、「ジャスト1キロ150Bだ」というのでお金を

渡して野菜売り場へ向かう。

野菜売り場でキョロ々していると、オバチャンが「アオウ・アライ(何が欲しい」と

言うので「キン(ショウガ)、サラネー(ペパーミント)、トン・ホーム(ネギ)」と

言うとそれぞれを指さして教えてくれたので、必要だけとって渡すとオバチャンは

計りもしないでそれぞれを袋に入れて25Bと言う。まあ量が量だけに計らなくても

経験値でそんなもんだろうと思い25B支払って帰宅した。

こちらがショウガとペパーミントで20Bである。

こっちは細ネギで5Bだ。

こちらは私が日本から持ってきて愛用している関孫六の出刃で、すでに15年こちらで

使っている。帰宅するとすぐに刃を研いだ。

手はすいていたのだが夕方になって支度を始めた。

まずは小さなウロコを出刃の刃先で取り除き、頭とはらわたを取り出す下処理からで、

一度に5匹やってしまわないと時間がかかってしようがない。

2匹は煮つけ用に袋に入れて冷蔵庫に放り込み、残りの3匹を3枚に下ろす。

一番外側の薄皮をはぎ、次に真ん中の血合いの中に小骨があるから、血合いを取り

除くのだが、ここまでやったらあとは細かく切ってたたけばいいだけである。

まあそんなに細かくたたく必要もないので、適当に小さくしたら皿に盛り付けておく。

次はショウガだが、どれくらいかはアジの量と好みによるだろうが、私は親指の頭位を

今回使って、みじん切りにする。

次はペパーミントであるが、これはオオバ(アオジソ)の代用になるのである。

以前シラチャに来たばかりのころ、友人にアジのたたきを馳走したことがあり、その

時に奥さんからオオバは高いでしょうにと言われたが、実はペパーミントですと教えて

あげたら、びっくりすると同時に大変喜ばれたことがある。

ペパーミントは大変傷みやすく、すぐ黒くなったり、虫食いのところがあるから、よく

水洗いして元気な葉だけを選りすぐって使う。

こちらも取り出した葉をみじん切りにする。

先ほどのみじん切りにしたショウガをアジの上に乗せ、その上にみじん切りのペパー

ミントを盛り付ける。

そして最後に細ネギ3~4本を細かく切ってその上に乗せて出来上がりである。

一見するとネギとペパーミントだらけのようであるが、これは混ぜてないためで、

食べるときに醤油と一緒に混ぜて食べればいい。

さて6時半になって晩酌開始で、早速冷蔵庫から出してきて一杯始めた。

久し振りに「アジのたたき」を堪能した一時であった。

・・・・で、これで終わりではなく、実は翌日のこれが食べたかったのである。

【Jinbei特製「ぶっかけアジのたたき丼」】

そして一夜明けた今朝の朝食だが、新しいアジだから冷蔵庫で一晩寝かしても全然

問題はない。

アジのたたきに醤油をたらし(味見しながら)丁度よくなったらそれを温かいご飯の

上にぶっかけて食べるのである。口一杯に広がるショウガとペパーミントの味は

何とも言えないおいしさである。