先日も投稿したのだが、コロナのお陰でどこもかしこもオミクロン株の拡大拡散の
ニュースで嫌になる。
昨日も義母から娘に電話があり、チョンブリではシラチャが拡散していると言って
いたが、確かにPJAニュースではシラチャは多い。(下記表はPJAニュース10日版)
2番目がシラチャで、新規感染者が176名とある。
さていつの間にやら乾季も去ったようで暑季との間で天候が不安定なせいか、この
ところ曇った日や雨が多くなっている。
まあ雨が降ると嬉しいのは植物だろうが、雨後は空気も澄んだような感じになる。
やはり暑季明けの5~6月の、タイの果物の季節の準備が始まっているのだろうか。
下はファラン(グアーバ)の新芽が出てきて、乾季で枯れた古い葉と交代する準備を
しているのであろう。
一方こちらは果樹ではないけれど、カヌンの幹に張り付かせていた胡蝶蘭の仲間
なのだけれど、新しい芽を2つばかり覗かせている。 これは楽しみである。
一方こちらは一昨日気が付いたのだが、カトレアの根元に新しいバルブが芽を出して
きたがこれも楽しみだ。
さてさて我が家のマンゴーであるが今年の初めに思いっきり花房を付けて、これはます
ます楽しみだと思っていた。ソンクランあたりは豊作のマンゴーだと思っていたが、
思いっきり裏切られてしまった。写真は年明けに撮影したもの。
先月初めのころは結実し始めたと思っていたのだが、日が経つにつれて妙なことに
気付いた。 小さな豆粒くらいの結実したものが落下していたのだが、そのうちに
黒くなった花房や花房の茎がまるで枯草のように落下するようになった。
これではまるでゴミである。写真ではわかりにくいが、落下した花房の周辺の道路は
若干黒ずんで見える。
それでも少しは結実したものが残っているだろうと観察するのだが、残ったのは花房の
茎だけで、マンゴーの小さなものがこれっぽっちもない。
これでは本当に、「実の一つだになきぞ悲しき」である。
ミヤさんに言わせると、あの黒ずんだのはマンゴーから出た樹液でベトベトしている
そうだ。道理で下に駐車しておいたピックアップの車体に触るとベトベトしていて、
最初は何がくっついたのか不思議だったがやっと納得した。
これを落とすのは簡単で、食器洗いの洗剤を薄くして拭き取ってやるとすぐに落ちた。
さらにミヤさんが言うには、「このベトベトを落としてやるために私はいつも花に水を
掛けて洗ってやっていたが、ピーノがせっかく受粉した花になんで水をかけるなんて
言ったので止めたらこんなことになった」と言われ納得はいかなかったが、何となく
そんなもんかと思った。
しかしである、思いがけない場面で何となく前後がつながってきた。
ある日(それでも何個か実をつけたものがないか)と思いながら、枯れてはいないが
何も生っていない花房の茎を見たら、茶色いものが蠢いていた。
何かと思い近づいて観察したら赤アリだった。
アリがあまり動こうともせずいるのは、そこに甘いものがあるのではないかと思えた
のである。
こんなにビッシリいるのは樹液が甘いからだろうと思ったのだ。
話は前後するがこちらは昨年暮れにすでに実を付けていたものであるが、上述した
ように木の勢いが強いからか、樹液が出て一寸見ても楽しみになりそうな気がするの
だが、結局今は一番大きな奴が一個残っているだけになってしまった。
こちらがその残った最後の一個なのだが、これをよく観察すると、表面に汗をかいた
ように水滴のようなものが見える。
水滴かと思ったが爪の先ですくってみたが水分ではなく、何となく柔らかなゼリー状の
物で、なんだろうと思い舐めてみた。 ほんの僅かだからハッキリした味覚は無いが、
甘さを感じられた。
詰まり、花房の茎から出た樹液はアリたちにとっての御馳走であり、果実にとっては
甘さの源のようである、
上の写真で一本黒い筋が入っているのは、マンゴーの付け根から出た樹液の痕跡で
あり、これが多かったので道路が少し黒ずんでいたのではないかと思われる。
随分と遠回りの形になったが、黒ずんだ道路・赤アリの群れ・マンゴーの汗等の検証に
なってしまったが、こういう解析は面白い。
この樹は人間でいえば青年期から壮年期にかけての時期にあり、だから勢いがいいため
樹液がいっぱい出ていたのかもしれない。
一方こちらは実を付けすぎたカヌン。先月中旬頃勿体ないと思ったが、思い切って何個
か一つの枝についている実を摘果したのだが、それでもまだ多いので、今度は一つの
付け根から出ているものを摘果した。あまり生りすぎても甘さが足りなく美味しくない
のである。
因みに上の写真で、根元にある果実は根元から出た新しい芽に実を付けた果実であり、摘果したものではない。