レックが熱中症でおかしくなり、近所の獣医科に入院してガンが見つかり、なんとか
家に帰ってきてもう10日も経つだろうか。帰ったばかりの2~3日は寝ているようでも
ボーッとしていて、明らかに病気に罹っている感じだったが、3日後くらいからはそれ
でも何と無く体を動かしたいみたいな感じを見せ始めた。
まず朝食だが、私がロックの面倒を見終わると、ロックは朝食の準備がどうであれ
私たちのテーブル近くにやってきて、「伏せ」の態勢で「待て」状態になりミヤさんの
準備完了まで待ち続けるのだが、そうしているとレックも思い出したことがあるのか、
体をを自分で起こし近づこうとするのだが、まだ腰が据わっていないため途中で頽れる
が、それでも這って近づいて待っている。
9時前には食事を終え、取り敢えずロックとレックは掃除の邪魔にもなるし、食事後の
排便排尿のため一度外に出すのだが、レックにとっては格好のリハビリの時間になる。
レックにとってはどうやら外に出たいようだが、熱い時間帯で人間の私達でも嫌になる
くらいだから、駐車場と中庭だけで我慢させてるが、それでも最初の頃に比べれば大分
腰も据わってきた感じである。
レックにしてみれば遊び足りないのかもしれないが、それでも「癌」を抱えて薬を飲ん
でいる身だから早々に切り上げないと、いつ病状が悪化するか判らないから困ったもの
であり、突然悪化したところで私達にはどうしようもないから安全サイドに考えて
行動するしかない。まあ無理はさせずに昼間の暑い時間帯は、皆で昼寝の時間である。
幸いなことに一頭だけ寝るということはなく、4頭共年寄りだからすぐに寝てしまう。
しかし病気だからなのか、腰が据わっていないからではないだろうが、尿意とか便意を
感じられないのは困ったもので、この1週間で2回ばかり漏らして体を汚してしまい、
シャワーを浴びせたことがあったが、そういう時は大変である。(大変なのはミヤさん
と娘であるが)とにかく片付けがあり、そのあとシャワーを浴びせなければならない。
からだの汚れを洗い流しても、なんせ全身が毛で覆われている身だから、簡単に拭いて
お終いというわけにはいかず、 しっかり乾かしてから家に入れている。
そうして5時半を回ってからまた外に出すのだが、一度門の外に出したら外に出た
がって、必ず門扉の所へ行くようになった。まだ腰が据わっておらず、歩くのも
よろけたりするくらいだから、誰かが付いていないと車が来た時大変だが、こういう
のは娘が好きで必ず娘が面倒を見ている。
もう2~3回外に出しているから、大分腰もしっかりしてきたが、それでも病身であり
12歳の老犬だからとてもすばしっこいなどとは言えない。
まあリハビリとはいえ中庭で便をさせたりして歩かせており、せいぜい10分くらいが
いいところであるが、相手は病身だがせっかく外に出たからか、なかなか帰ろうとは
しないので、半ば強引に連れ戻すのが「いつも」になってしまった。
レック自身は歩きたいのだろうが、そこはそれ病気の上に12歳と老犬で玄関先まで
戻ってくると、グッタリしてしまうのか腰が砕けてしまうことがままある。
リハビリとはいえ、「癌」を告げられ薬を飲んでいる身だが、何せものをいうことが
できないペット。できるだけのことはしてやりたいとは思うが限度もある。