Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

レックのリハビリは、意志かそれとも本能か?

レックが戻ってきたはいいが、何せ病み上がりどころか病身そのものだから、昼間は

グッタリ横になっているか、伏せって暇そうに周囲を見回しているだけである。

まあセブンイレブンの店先で、何もせずゴロゴロしている野良犬だって何かしている

わけではないから、やることがない犬にしてみれば同じかもしれない。

 

そうは言っても一緒にいると面白いことを発見した。朝は私が起きだす頃にはまだ寝て

いるが、私がロックを外に出して便をさせる頃には目を覚まし伏せっている。

ロックの面倒を見終わって庭を綺麗にして家に入ると、レックに朝食を与える時間で

トウモロコシをミキサーにかけたり、お粥にドックフードを混ぜたりした流動食紛いの

食事を与えている。

先ほど面白いことを発見したと書いたが、どうもレックの記憶はいまだ戻り切っては

いないようで、名前を呼んでも振り向きもしない状態であり、本能的に自分に危害を

与えず自分に施しを与えてくれているものに任せている感なのである。今まで食事の

あと小便をしていたので「レック、チーは?」と言うと立ち上がり、外に向かって歩き

始めるが、腰が据わっていないためヨロヨロと歩くのもままならない。そもそも言った

言葉を理解して歩き始めたのか、本能で動いたのかさえ分からない。それでも中庭まで

出てきて、今までのように便をするところの匂いを嗅いだりはするのだが、結局腰を

落とすことができずに運動だけで終わってしまった。

腰の部分の毛が短いのは、寝たきりで尿や便をするので毛の汚れを少なくするために

ミヤさんがバリカンでカットしたためである。 さて少しばかり歩き回っても尿意は

来なかったらしく、玄関先に向かうも家の中を娘が掃除中のため、駐車場でもう少し

遊ばせようとするも、もうくたびれたようで一休みである。

下の写真は歩くのも覚束ないため、最初は腰の部分を支えて歩かせていたのだが、娘が

面倒になったのか、しっぽを持ち上げて歩いているところである。

一通り運動して部屋に戻って寛ぐレックだが、午前中9時前に1回と午後6時頃にもう

一度同じように運動している。「チーするか?」とはいうものの自分の意思で小便を

しようとするわけではなく、歩きたいという意思なのか?歩こうとする本能なのか判ら

ないが、今はレックが自分の意思で動こうとしているから、極力その気持ちを読み

取ってやろうと思う。運動してきた後はこんな感じで寝てしまう。

あとどのくらい生きながらえるか判らないが、12年も一緒に暮らしてきたからには

やはり最後まで見てやりたいと思う。レックの両親もこの家で育ったのである。