今日は特に用事があったわけではないが、いつもよりちょっと早く目が覚めたのだが、
いつまでも布団の中でグズグズしているのも脳がないので起き出すと、いつもなら私
より一寸遅く起きだすミヤさんと娘も既に起きていた。犬の世話をして洗濯を始め
朝食の支度をしていると、娘は何やら携帯をいじっていたようだが、ミヤさんから
催促され二人で買い物の支度をしながら「薬を買いに行ってくる」と言って出かけて
行った。
普段なら一緒に行けとか何とか言ってくるのだが、ついでの用事もあるのか珍しいなと
思いながら送り出した私は、さっさと朝食を済ませてしまう。
どこまで買い物に行ったのか判らないが、1時間程して疲れただの外は暑いだの文句を
言いながら帰ってきて遅い朝食の支度を始めた。 私は既に洗濯物も干し終わって、
コーヒーを淹れて一休みして傍でニヤニヤしながら様子を見ていたのだが、娘が
急に何か思い出したように、買い物袋から財布を引っ張り出してお金を出すと「パア
これ『お小遣い』あげる」と言って1000Bを差し出した。突然だったため何のこと
か分からず呆気にとられていると、「サラリーを貰ったからあげる」と言ってどこか
照れ臭そうにキッチンに入って行った。
たとえ1000Bとはいえこれは娘からの最大のプレゼントで有難く頂戴しておくこと
にしたが、大学を卒業して最初のプレゼントである。
やっぱり女の子ってどこか違うところがあるみたいで、中学になった頃だったと思うが
私の誕生日に何とか覚えたての日本語を使って、誕生日祝いの手紙を貰ったことがある
のだが、その時の気持ちが嬉しくてまだ持っている。今から10年以上も前のもので、
インクの色が薄くなり脱字もあるため読みにくいのだが、まだ暫くは保存していること
だろう。
そうは言っても今回の1000Bは、多分いつまで持っていられるか自信はない。