Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

亭主の好きな赤烏帽子

何もすることがない時の私は、たまにいつも身近に置いている「紳士の小道具」という

小冊子をパラパラとめくって、適当ななページを開いて読んでいる。薄い冊子のため、

数回読んでいる個所も中にはある。

昨日も暇に任せてページを繰っていて、「帽子」について書かれた記事を読んで

いて、ニット帽について思い至ることがあった。

それは「正ちゃん帽」に関することで、ニット帽の頭頂に丸い球が付いたもので、

一時期 流行したものだが、名前が「正ちゃん帽」で呼ばれているとは知らなかった。

この「正ちゃん」は大正時代の漫画の主人公で、この「正ちゃん」がいつも被っている

ことからつけられた名前だそうだ。

実は私はこのダブルワッチ(折り返しがあるタイプ)のニット帽を持っていて、しまい

込んでいて忘れていた。ただし「正ちゃん帽」と違って丸い毛玉はついていない。

それを探し出してきて被っていたら、娘には笑われるしミヤさんには最初笑われた

ものの次に出てきた言葉が「止めて!大きな頭で似合わないから、家族も恥ずかしい

から」と言われてしまった、これは数年前チェンマイへ行ったときに買ったもので、

その時には何も言われず旅行中被っていたのに、今になって何という言いざま。

私は帽子を集めるのは趣味ではないが、日本にいるときから外出する時はいつもハン

チングを被っていた。亡くなったオフクロが外出する時は「紫外線を頭に当てると、

頭皮に良くないから帽子を被った方がいいから被って行きな」とよく声を掛けてきた

からだ。だからハンチングは使っていないものも合わせると、知らない内に5つほどに

なってしまった。

毎朝ウォーキングに出かける時は、いずれかのハンチングを被って出かけるのである。

ウォーキングでは時たまバケットハットもかぶるが、タラートへ行くときは大概この

帽子を被って行く。それを見ているためか、娘も外出の時はバケットハットを被る

ようになった。

外出と言っても遠出をする時はソフトハットしか被らない。もっとも最近遠出をする

ことはお寺参りか、チャチェンサオへ行くくらいなものだが・・・。

忘れられないのがBB(ベースボール)キャップだが、別に野球とは関係なく釣りに行く

時によく被って行ったもので、これはどうしても欲しくてチョンブリのチャトチャック

へ行って探して買い求めたものである。今でこそ汗と潮風で色褪せて釣りにもいかなく

なり被っていないが、紺色に金糸で刺繍されたタイ海軍のネイビーのキャップである。

【オマケ】

さていつだったかまだ義父が生きていた頃、我が家と義父家族全員でペッチャブリーの

水上マーケットへ遊びに行ったときに、マーケットでこのヤシの葉で作った帽子が売ら

れているのを見付け、義父に笑われたがどうしても欲しくて買ったのがこれ。

勿論外出時に被るわけにはいかないが、晴れた暑い日に家の周りで作業をする時には

ツバが広くてよく使うが、最近ではミヤさんも被っている。

ニット帽以外はミヤさんも何も言わないが、私はやっぱりハンチングとソフトハットは

好きなのである。ところで「亭主の好きな赤烏帽子」って、コトバンクなどをググって

みると、「主人(亭主)が好むなら、どんな失笑を買うような趣味」だけではなく、

そのあとに「どんな失笑を買われようが、家族はその趣味に従うものということの

たとえ」とある。我が家のタイ嫁にはそんな「失笑を買うような趣味には毛頭従え

ない」のであろう。しかしそれにしても頭が大きくて似合わないとは傷つくが、それは

別にして暑い夏に紫外線に頭皮を当てるのは、あまりいいことではないようだから注意

した方がいいかもしれないので、くれぐれもご注意を。