Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

一時帰国して実家の整理・・・タイに戻る

前日(20日)に片付けの全てを完了し、スーツケース1個に全て納め、何とか28㎏に

収めることができたが、キャスター付きとはいえ右腕が未だ完治していない私には、

28㎏というのは負担が大きいが限度内であるから仕方ない。

明けて21日は、オフクロの墓参りや友人やオバたちに挨拶がある。

まずはオフクロの墓参りからだが、葬式の後納骨やらなにやら全て弟に任せたままで、

墓がどんになっているのかも知らないし、もう私も74歳で右目は霞んでいるうえ血圧も

高いと来ているから、下手をすると今回が最後になることもある。墓は本家の隣に弟の

名で建てられていて、実家とは離れた芝川にある。

母の妹に当たる叔母たちも、それぞれ家にいて「上がっていけ」と言ってくれたが、

まだ片付けが残っているという口実で断り、最後に高校からの親友で社会人になっても

つるんで遊び歩いていたBの所へ挨拶に行った。

彼の家にはちょくちょく遊びに行き、彼がいない時でも親爺さんが私の相手をしてくれ

一緒に飲んだものである。

この写真は高校2年の時の体育祭の時に撮ったもの(右が私)。別れ際タイに行った

ことがないから機会を作って、私の弟と一緒に行くからと言ってくれた。

さて残るは家への土産だが、クロネコヤマトを使っての配送を諦めたため、大幅に出費

を抑えることができたからいいものの、息子も娘もいい大人になっているため、下手な

ものは変えないから、イーオンのモールへ行って香水やら時計を購入した。

途中で面白いものを見つけたのだが、弟はあまり関心がないようなので、サーッと見た

だけだが気になったのがこちら。石ノ森章太郎の「サイボーグ009」の画で、

495,000の値が付いていた(展示即売会)

一方こちらはアールヌーボーの巨匠アルフォンス・ミュシャの画だがどういうわけか

上の物に比べてずっと安い260,000だというが、それは別としてゆっくり見たかった。

帰りに遅い昼食を摂って実家に戻り荷物を車に積み込み、最後に実家と富士山の写真を

撮影してホテルに送ってもらう。

【富士山】いつもなら既に雪を被った姿が見えるのだが、今年は暖かい日が続いたから

 雪のない富士山で、実際私も2日間下着の上にジャケットを着て過ごしたほどだ。

【住む人間がいなくなった実家】

 もうここには戻ることができないと思うと、一抹の寂しさがこみ上げる。このまま

誰かに買われるのか、それとも壊されて更地になるのか。

ホテルに送ってもらって、部屋で一杯やってユックリ風呂に浸かり、寝すぎないように

アラームをセットしてベッドに。

明けて22日6時に下に降りて朝食を摂り、6時半にはチェックインして「新富士駅」まで

送ってもらい新幹線に乗り込み、9時半ころには成田空港に到着。

そのままTGのチェックインカウンターに向かってチェックインして、12:00発の

飛行機で帰タイした。

帰りは行きとはうって変わり順調で、せっかく準備した「陰性証明」は使わなかった。

空港には、行きと同じで全員が出迎えである。

途中J-Parkによって夕飯の買い物をしたため、家に着いたのは7:00過ぎとなるが、

荷造りの苦労の話をしながらスーツケースを開けると、娘がキャーとか言いながら

羽織を着始めたが、ミヤさんに言わせると何も加工しなくても、このまま着られると

言って喜んでいた。しかしいくら物がいい「総絞りの羽織」でもこれでは形無しだが、

350円で売られるよりは、こうして喜んでもらえて着られるならいいかもしれない。

さて翌日だが、またJ-parkへ行く用事ができたのだが、今度はミヤさんが別の羽織を

出してきてこれで行くとのこと。

ここまでならまだいいのだが、昼過ぎに息子が帰ると言い出し、ミヤさんに「着物を

一枚持って行っていいか」と聞いていた。どうするか見ていたら自分が着ると言って

帰っていった。息子は伊達者だったかと呆れるが、これこそ「マイペンライ」である。

さてこれで実家の片付けに関わることは完了であるが、一時帰国に関わる事案がまだ

片付いていないのだ。帰国の届け出をイミグレに報告しなければならないが、これは

私の義務ではなく、家主のミヤさんの義務なのである。3年前はこの届出を5日ほど遅れ

800Bの罰金を払った。

報告はシラチャのイミグレで、建屋の裏にある6番窓口である。

準備したのは私のパスポートであるが、中に入ると私のタビアンバーン(住居登録)も

一緒だと言われ、急ぎ取りに戻るが家に戻ったところへミヤさんから追っかけの電話で

「航空チケットも持ってくるように」と言われたが、そんな使用済みのチケットなど

残っているはずがなく焦ったが、車に乗ってふと車の屑籠にチケット購入時の領収書を

捨てたことを思い出し、それを漁って取り出し間に合わせた。

【タビアンバーン】

 タイ人は紺色の表紙だが、私は外人のため黄色である。

 たまたま私は申請して持っているが、ほかの人はどうするのだろうか。

【エアチケット購入領収書】

ゴミ箱にあったものだからしわくちゃだが致し方ないこれを提出。

【タイ帰国届出受領証】

 実際に日本へ予行したのは私だが、イミグレに対し帰国届出は家主となる、

今回は罰金はなくあっけなく終了。

【オマケ】

この日(25日)弟からメールがあり、前日夜から冷え込んで富士山は真っ白になり、

気温が9度で寒くてしょうがない。早く帰ってよかった、とあった。写真正面が実家。