3日ほど前からミヤさんと娘に、「19日はチャンタブリのお寺へタンブンに行きたい
から一緒に行って」と言われていた。「タンブンに行くのに、何もわざわざチャンタ
ブリまで行くことないだろう」と言ったのだが、「綺麗なお寺だから一度行きたい」
とのことだが、3人で遠出など最近はしたことがないから、小旅行の積りで承知した。
チャンタブリへは4~5回行っているから、道はおよそ判っているが、肝心のお寺は
詳しく知らないが、携帯のGPSアプリがあるから問題はなかった。シラチャから
ラヨーンまでは、モーターウェイ(7号)→36号と走りラヨーンから3号(スクン
ビット)に入って、サメット島入り口を横に見ながらチャンタブリを目指す。
途中から娘の案内で海岸に向かい山道・峠道を進むとやがて海沿いをしばらく走り、
岬を廻ったところで、青いお寺が姿を見せた。
タイでお寺へ行くとどこも車や人で一杯だが、どういうわけか観光客は非常に少なく、
意外とマイナーなお寺なのかもしれないが、駐車場に入って驚いた。タイのお寺らしい
形ではあるが、初めて見る色合いでありとても綺麗だ。
娘に「何という名のお寺だ」と聞くと、「ワットパークナームケームヌー」と言われ
たがすぐには覚えられず、家に帰って聞き直して投稿している。
一応念のために入り口の門の名前も写真に収める。
娘のGPSアプリでここまで来たが、地理的には下の地図に示す通りである。
私がお寺の門の写真など取っている間に、ミヤさんと娘はさっさと本堂の脇から中に
消えていったので、慌てて後に続くとすでに入り口近くの仏像にお参りしていたが、
こちらはご本尊ではなさそうだが、タイではあまり見ないちょっと珍しい仏像である。
さらに奥へ進もうと先を見ると、青いタイルで覆われた柱が見事で、二人が行って
みたいと言ったのが納得できる。とにかくタイでは見かけない建築である。
そして奥にはこれまたタイでは珍しい漆黒の仏像が3体鎮座していたが、後ろの2体の
仏像は眼光鋭く輝いており、タイで見られる微笑みの仏像とは程遠い感じであるが、
一番前の仏像だけはどことなく日本の仏像に近い感じだ。
ここで不思議な体験をした。
漆黒の仏像の前に小さな真鍮の仏像が置いてあるのだが、ほかに同じ大きさの真鍮の
仏像がもう2体左右に置かれていた。ミヤさんがこの仏像の脇に書かれている説明文を
読んで、左→右→中央と参拝した後、真鍮の仏像を両手で持ち上げると、左右とも
簡単に持ち上がったが、どうしたわけか中央の像は上がらない。
ミヤさんの次にタイ人の男性が同じ事をやったのだが、3体とも持ち上がらない。
「ピーノ願い事をして、両手で仏像を持ち上げて」と言うので同様にやってみるも、
3体の仏像はびくともしなく重くて持ち上がらなかった。ミヤさん曰く「私の願いは
全部ではないけれど聞き届けられるみたいだけれど、あのタイ人の男の人とピーノの
願いは全然ダメ」とのこと。まさかとは思ったが、ミヤさんが持ち上げられて私はだめ
だったのは事実である。ならば私は日本へ帰るのか???
1階が終わったので2階に行けるのかとミヤさんに聞くと、行けるから行った方がいい、
私たちは下で休んでいるからと言うことで一人で2階へ。ミヤさんたちは先に2階に
行ってきたらしい。こちらが本堂正面となる。
こちらが正面の上部になる。
正面の階段を上ると、右側に扉が半分しまった狭い入り口があり、そこから入るが
中には観光客は3~4人しかいない。
こちらが内部中央に鎮座している仏像で、どうやらこちらがご本尊なのだろう。
タイのどこでも見られる金ぴかの仏像である。
ここでもやっぱり珍しいものに出会った。しまっている窓枠や窓の飾りである。
各窓の絵のモチーフはそれぞれ異なるが、綿密な螺鈿細工なのである。
判別しにくいかもしれないが、一部をぼやけない程度に拡大したのがこちらだ。
こちらは2階出口上部の飾りである。
一通り見終わって下に降りるとミヤさんたちも十分休んだらしく、ジュースを持って
きて「雨も降りそうだから、一休みしたらすぐ出かけようという」が、帰りの山道・
峠道で雨に合うのも疲れるだけだから、トイレに寄ってすぐに帰ることにした。
たまにこうやって小旅行するのもいいものだが、とはいえ私一人の運転では疲れる。
今回もシラチャからだと、途中で食事休憩はしたが、それでも片道3時間半強は
掛かっている。帰りにラヨーンのお寺にも寄ったが、それは次回投稿のお楽しみに。