息子たちがコロナに罹って、自宅療養中だという電話がミヤさんに掛かって来た。最初
は息子が先週罹患したらしいが、その時は息子の嫁は元気で食事の心配などしなかった
のだが、ひとつ屋根の下で暮らしているから、家の中だとていくらマスクなどした
ところで伝染ってしまったらしく、食事の支度もままならない状態のようである。
息子たちはワクチンをそれぞれ4回接種したようだが伝染ってしまったら̪しい。
それはそうだろう、ワクチンを接種したから伝染らないことはなく、重症になることが
ないというだけのことである。私の釣友のMさんも4回接種したと言っていたが、
やはり先々週コロナだと言って会社を10日ばかり休んだと電話で言ってきた。
一方私たち(私・ミヤさん・娘)はいまだワクチンの接種はしていないし、1週間に
2回はタラートへ行っているが、マスクは絶対でありアルコール消毒はその場でして
いるし、帰宅すると必ずもう一度手を洗っている。
さて 息子の方はあと1~2日らしいが、嫁の方が伝染ったばかりで熱もあるらしく、
そんな家に行って長居などできないから、我が家でできるだけ料理をしてしまい、息子
たちの様子を見て差し入れを渡したら、できるだけ早く帰ろうということになった。
差し入れと言ってもミヤさんが作っているカレーソーメンで、スープは何か色々と工夫
していたようだ。
息子たちは元々我が家に一緒にいたのだが、息子がサイアムイースタンにある会社に
勤めており、嫁はイースタンシーボードの会社に勤めていたのだが、嫁の勤め先が
ラヨーンに移転したため、それに伴いラヨーンでアパートを借りていたのだが、その
アパートが住み難いことから、二人で相談してラヨーンにある一戸建ての平屋の家を
購入した。
我が家に同居していた頃は、タイ人の男って家を出て一人で働くなどという独立心
なんかないのだろうかなどと思ったが、30歳前のタイ人の給料などたかが知れてるし、
まして車の借金まであるのだから、独立したくたって独立のしようがないだろう。
そんなわけで家は嫁の稼ぎ上乗せ息子のサラリーのほんの一部らしいが、まあそうは
言ったって30歳前で家を持ったってことが凄いことだと思える。
・・・で、ラヨーンの家に着いたら「ピーノは家に入らないで、玄関で話をして。
私達はできるだけ早く出てくるから」ということで、私は中に入らず外から挨拶だ。
2人とも思ったより元気だったが、心配はコロナウィルスの巣窟のようなところに
入り込んだわけだから、いくら虎児などいなくとも虎穴に入ったことには変わりなく、
ウィルスのキャリアーにだけはなってほしくない。口はいくら出してもいいが、手は
出さずあちこち触らないようにして早々に退散に限る。