Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

まさか望郷の念に駆られるとは

25日は母の命日だった。

弟との間では遺産をどうするか話し合いはついているのだが、実家には私のものが整理

しないまま置いてあり、何とかするためにも一度帰らなければと思っていた。

弟には適当に処理して、もし判らないものがあれば電話をくれと言ってあるが、どう

処理してくれたのかわからないが、とにかく一度帰りたいと思っていた。

そんな矢先、お隣さんが今日(27日)引っ越していった。

ここに住んだのはほんの半年程度で、どんな事情で引っ越したのか知らないが、そう

いえば私の二十歳前は引っ越しが多かったことを思い出した。

二十歳の時に母が町のはずれの建売住宅を手に入れた。その契約時市中銀行へ行った

ことも思い出した。

家は本当に富士山のふもとである。

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まあ幸いなことに、母の実家が近くにあったことから、母方の親類が時々訪ねてきて

様子を見に来てくれた。

私は碌に孝行もせず長男でありながら家を弟に任せ、結婚後は勤務地の清水に家を借り

たり、静岡の社宅に入ったりしていたが、やがて社宅の規定(持ち家制度)で静岡に

家を建てたが、このころから海外出張が多く家を空ける時間が多くなった。

そして2001年にタイに赴任したのだが、自分は流されているのか流されようとしている

のかよくわからないが、結果として離婚してまた実家に戻った。

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その後タイで新しい仕事を見つけシラチャに住み着き、再婚して終の棲家も建てた

のだが随分と流されてきたような気がする。

これが私の終の棲家(のはず)であるが、さてあと何年生きられるのだろう。

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母の命日やら隣の引っ越しに動かされてあれこれ考えたが、やっぱり故郷は遠くにあり

て想うもののようだが、もうしばらく歳を取ると飛行機にも乗れなくなるし、仮に帰る

ことができたとしても帰るところがないのである。

母の命日から思いがけず望郷の念に浸った感じである。