Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

綺麗な日本語を書こう。

最近のU-tubeチャンネルを見ていると、外人にも日本語が人気のようであるが、日本語

を勉強してもあまりに難しいために、放棄する方も多いようである。先日養老孟子さん

のU-tubeチャンネルを見ていたのだが、世界の言語はおおよそ7000語に上るらしい

のだが、その中で日本語だけは近しい言葉がなく、アルタイ語族に近いとは言われてい

るらしいが、正体不明の謎の言語だそうである。養老孟子さんに言わせると、一番の

問題は漢字・カタカナ・ひらがながあるからではなく、漢字の訓読みが特徴でこの

読み方が幾通りもあり、これを西欧人に論理的に説明できる人はいないそうである。

このことをフランス人に話したら、「日本語は悪魔の言葉だ」と言われたそうだ。

さて日本語の話から養老孟子さんの話を書いたら、少し横道に逸れてしまったが、実は

訓読みではないが同様に、同じ言葉の使い方の話になるのだが、こちらも日本人であっ

ても外人に論理的に説明しようと思っても、そんな教育は受けていないから説明はでき

ないが、「綺麗な文章」を意識するなら説明はできないが実践はできるだろう。

1.「ら抜き言葉」

 「見れる」「着れる」「寝れる」など短い言葉では話し言葉では、「ら抜き言葉」で

も不自然とは感じないが、これが一字増えただけで結構不自然な感じがしてくる。

「信じれる」→「信じられる」「炒めれる」→「炒められる」「投げれる」→「投げら

れる」となるのだが、やっぱり話し言葉では「さらっと言ってのけてしまう」ため、

「ら抜き」は余り不自然ではないが、書き言葉は特にフォーマルな場合もあり、「綺麗

な言葉(日本語)」にすべきであると思う。私は以前(タイの会社で)QAをしてぉり、

得意先へ解析報告書を頻繁に提出していたのだが、できる限り綺麗な日本語となるよう

気を使ったものである。 大分横道にそれるが、20代も後半になってからだと思うが、

私はある時推理小説に凝った時期があって、その時分に読んだ本で島田荘司氏の「ら

抜き言葉殺人事件」と言うのがあって、それから気を付けている気がする。

2.「さ入れ言葉」

 「さ入れ言葉」は一般動詞に使われることはなく、5段動詞で使用されるようだ。

例えば「休む」という動詞の場合で、「明日は〇日出勤分の代休で、勤務を休ませて

戴きます。」と言う使い方であるが、「させていただく」という言葉を使いたい場合、

上一段動詞や下一段動詞の場合は「決めさせていただく」や「考えさせていただく」の

ように、そのまま加えればいいのだが、五段動詞に機械的に加えてしまうと「休まさせ

ていただく」「やらさせていただく」のように「さ」が過剰になってしまう。

この過剰な「さ」の違和感から「さ入れ言葉」と言うそうで、「やすませていただく」

「やらせていただく」で十分だそうである。

ところで、同じ「さ」を使った言葉でも使い方が異なる場合があるためこれは注意した

方がよさそうである。

・メールの文面に配慮がなさすぎる。

・夜の地方都市は人が少なさすぎる。 

・ラストシーンは切なさすぎる。

これらの例文で、一番上は「・・・がない」という否定の「ない」のために「さ」を

入れても不自然ではないが、「少ない」「切ない」は言葉そのものが単語であるため、

「さ」を入れると不自然となるため、2番目は「少なすぎる」次は「切なすぎる」で

問題ないそうである。

3.「れ足す言葉」

 「飲める」→「飲めれる」「読める」→「読めれる」 とするように、「可能」を

表す動詞に本来は不要である「れ」が入った言葉を言う。この場合はやっぱり避けた方

がいいだろうと思う。

4.「だ抜き言葉」

 ある判断をしているという意味で、「~と思う」と言う言い方をする場合がある。

「~と思う」の前の部分は、そのままでも文として通用する形のものが来るのが通例である。

例えば「明日は晴れると思います」と言う文章はそのままで、全く問題なく通用する。

しかしこの文章も「明日は(晴れ)だと思います」となった時、「明日は(晴れ)と

思います」と「だ」を抜いて話しても抵抗はなさそうであるが、NHKで調査したところ

によると、「だ」を入れた方が77%もの人が抵抗がなかったそうである。

つまり聞いて耳にスンナリと入ってくるのはやはり「だ」の入った形の方だそうだ。

ここでは「聞いて」の話だが、ならば書いたところでそれを聞いた人も同じであろう。

私は物書きっていう程書いているわけでもなく、商売にしているわけでもないが、例え

ブログであれ人様に読んでいただく文章を扱っているから、みっともない文章だけは

書かないようにしようと思う。

※本記事は、Googleに掲載された石黒 圭著「丁寧な文章大全」に掲載されていた

文章の一部を使用掲載させていただきました。