Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

擬態

タイにはヤモリはどこにでもいて、何も家の中ばかりではなく屋外にもいて、しばしば

郵便受けの中や、マンゴーの樹の木陰に隠れていたりする。部屋の中にいるときは壁の

色に似せたりしているが、マンゴーの樹などにいるときは見事な擬態を見せてくれる。

この写真に写っているのはトカゲではなく、チンチョック(ヤモリ)である。

ところで私は。2006年にタイに舞い戻り2007年8月に再婚し。20011年に今の家を手に

して終の棲家にしたのだが、日本にいるときに比べてサバイサバイで暮らしているが、

「マイペンライ(問題ない)」と「アライコーダイ(どうでもいい)」に関しては、

どうしても馴染めない部分がある。

【マイペンライ】

時々娘の部屋を覗くのだが、いくら娘と言っても若い女の部屋だから勝手に入るわけに

はいかないので、見た後ミヤさんに注意するのだが、「マイペンライ、娘の部屋だから

娘に任せておけばいい」という。しかし25歳を過ぎた若い娘の部屋がこれでは、

みっともないだろうと言うが、結局いつも私がミヤさんに小言をいうだけで終わって

しまうが、時たまミヤさんの雷が落ちるときがあるがやっぱりマイペンライの世界の

住人らしくサバイサバイのようだ。

【アライコーダイ】

日本はごみの捨て方に関し、本当に徹底しているが、それに比べればまさにタイは

「マイペンライ・アライコーダイ(問題ない、なんでもいい)の世界である。

ミヤさんや娘が飲み終わったアイスコーヒーをそのままごみ箱に捨てるが、そのたびに

残った氷や水はキッチンの流しに捨て、容器やストローをごみ箱に捨て直している。

ペットボトルは中身をカラにして、ボトルを潰して捨てなおしているいるが、ミヤさん

に言わせればそんな必要はないという。しかし空気を捨てるのは気持ちが悪い。

ビール瓶などは溜めておいてまとめて捨てるが、それもゴミが収集されれば同じに

なってしまうと言われる。

確かにその通りで日本のような仕組みを作らなければ、何もかも一緒くたのゴミに

なってしまっているのが今のタイである。

【微笑みの国】

タイに来たばかりの頃は、「微笑みの国」という言葉に何となくほっこりしたことを

思い出すが、いつの頃からか「腹のでは何考えている?」と思うようになった。

騙されたことが重なったからかな・・・・。

タイには13通りの「微笑み」があるそうな。

1.「とっても幸せ。だから泣いている」といった類の微笑み。

2.「あまりよく知らない人」への丁寧な微笑み・・・空港や街で出会う微笑み

3.「あなたは素晴らしい」といった類の微笑み・・・カラオケでの煽ての類か?

4.「冗談が面白くなくても笑わなくてはいけない」カラオケバーのオネエサンの

                        ひきつった微笑み

5.「心の中にある悪意」を示す微笑み・・・付き合いが長くなったら要注意の微笑み

6.「だからそういったでしょ!」といった類の微笑み

            「あの娘は止めた方がいいと言ったでしょ!」

7.「事の善悪は分かっている。でも嘆いても仕方がないでしょ」といった類の微笑み

8.「悲しみを表す」微笑み・・・カラオケの帰り際に多く出くわす。

9.「あなたに借金しているのは分っている。でも返す金がない」といった類の

                              作り笑い。

10.「分かるけどあなたの意見には賛同できない」といった類の微笑み。

11.「私の勝ちよ!」といった類の微笑みで、敗者に向けてなされる微笑み。

12.「勝ち目のない闘いに直面した」ときの微笑み

13.笑おうとするけど顔がこわばってしまう微笑み・・・チップが思いのほか少ない

いろんな微笑みがあるが、これらにどう「微笑み返し」してあげようか。

 

ヤモリの擬態について書き始めたが、取り留めなく詰まらない方へ行ってしまった。

シラチャに住み着いて15年、その前の駐在期間を入れれば20年近くタイにいるが、

タイ人っぽくしようがタイ語を話そうが、やはり心には日本人が染みついているし、

いくら擬態したところで顔は日本人である。