ミヤさんがスナックを閉めてから、店をそのまま放置していても家賃は飛んでいくから
勿体ないと言って、6月の初めあたりから改装を考え始めた。
店の改装だって金がかかるだろうにと言ったら、大丈夫問題ないと言っていたが、
従弟や義弟に頼むつもりのようで、昨年暮れには義母も来て手伝っていた。
何せ義母の家は自分たちで建ててしまったのだから、改装などお手の物である。
コロナがいつ収束するかわからない状況で、酒類の販売は規制されているから
スナックの看板を下ろすつもりで、寿司・刺身といったものを扱う日本人相手の
レストランにする積りのようである。
初めのころ「ピーノ、何が作れるか書き出してくれない」と言われたが、「自分が
食べる分には問題ないが、お客に食べさせるほど自信がない」と言って断ったが、それ
より食材の仕入れなど極めて問題が多いことを話してやった。
するといろいろ考えたらしく、日本食屋と提携してメニューを借りてきた。
客が来たらそのメニューから注文をし、カラオケはだめだけれど、別に注文がなくても
お通しとアルコールだけでも問題ないということで進めるとのこと。
レストランならばアルコールを出すことができる(今は)ので、注文なしのレンタル・
スペースのようなものである。ただしホステスは3~4人頼んだようだ。
そして改装が始まる。
左側の黒いのがカウンターで取っ払ってしまい、右の木の板のがキャッシャー用の
ボードのようだ。
何せレストランだから照明は明るくなければならないし、店の雰囲気も明るくすると
いうことで、周囲の壁の色も徹底して変えてしまった。
とはいえ食器などなければと言いながら、娘がグーグルか何かで探して和食器を買い
込んできたが、これには私は一切関知していない。
一応昨年暮れには改装が終わり、年が明けていよいよ開店したのだが、果たして客が
来るだろうかと思っていたが、3人ばかり来たと言って喜んでいた。
レストランだからアルコールは出せるし、「前もって連絡くれれば、土日以外でも昼間
から対応できる」といってやったら喜んでいたそうだ。
結局売り上げは少ないが、儲けとすれば屋台のタイソーメンに比べれば大きいし、
第一店を遊ばせないだけいいと言っていた。