ミヤさんのカレーソーメンの工程も随分と変わってきて、以前はキッチンで作っていた
のを外に出して、広い場所でせいせい作っている。
キッチンで作っていたころはガスを使っていたのだが、それだと私が使うことはできな
いし、動きが制約されてしまうが、今はコンロを仕入れてきてスミを使ってスープ作り
で、これだと時にはキッチンのガスも使えるが、炭が長持ちしていると、昼飯の支度も
できるので結構便利である。とはいえスミは一袋20Bするが、コンロを2つ使うので
40Bかかることになり、キッチンでスープ作りの時は月2回ガスを補充したとしても、
私の考えではスミより安上がりだと思っている。
そして私の仕事が大きく変わったのは、大型のアイスボックスが入ってきたからで、
以前は毎日野菜を買いに行っていたのだが、これが入ってきてからは必要が生じた物
だけを買いに行くようになった。 ミヤさんが近所の氷屋に電話し、レンタルなのか
中古で買ったのか知らないが、あると非常に便利で、氷を入れておくだけで冷蔵庫に
保管しておくより鮮度が保っている気がする。そして氷である。
今中に入っている氷は飲み物に使うこともできるもので、この大きさで購入しても
20Bである。つまりウィスキーの水割り用の氷が何時でも常備されているって
わけで、わざわざ都度買いに行かなくてもすぐ手に入るのである。
因みにこのアイスボックスの大きさは横1m縦60cm深さ60cm(外寸)である。
更に見た目がよくなったのは、野菜を小分けしたビニール袋であるが、以前はホッチ
キスで封をしていたが、封を開くときホッチキスの針が間違って野菜に入ったら困ると
いうことで、シーラーを使うことになった。シーラーはコロナ騒ぎの初期のころ、
ミヤさんが食糧の買いだめをして、それを冷凍保存するために買ってあったもので、
真空にして密閉はできないが、見た目はホッチキスよりいい。
小分けして袋詰めした野菜の小袋の開口部を、シーラーを使って熱溶着する。
これなら余計なものが袋の中に入る心配はない。
そして梱包方法の改善。
スープの袋、野菜の袋、カノムチーンの袋の3点セットであるが、このセットを
ビニール袋に詰めて売っていたのだが、それをプラ容器に入れて売ることを考え付いた
ようである。 これは最初のアイデアで、スープをコップに入れ、その左右に野菜と
カノムチーンの小袋を入れるというものだったが、これは失敗に終わった。
理由は簡単熱いスープの横に野菜の袋を詰めるのは、野菜が熱で傷んでしまうからだ。
結局落ち着いたのが、スープは袋のままにして野菜・カノムチーンと一緒に詰めると
いうアイデアであるが、実際には今まで通りの3点セット売りであるが容器が欲しい
という客のために食器代わりにつけて出すようにしたようだ。
ただし通常の袋売りとの差別化をしないで、同じ値段で売るようにしたようだが、
大きく変えたのは野菜とカノムチーンの量を増やし、その分コストも今迄40Bだった
のを25%増の50Bに変更した。
それでも今まで通りお客さんは来てくれているようである。
私が腑に落ちないのは、材料費や梱包費、光熱費やその他かかるコストがどれだけ
だからなどの分析などなく、10BUPしたら今迄の分がどれだけになるなんて言う
荒っぽい勘定である。
どうも世間相場で高値はこれくらいでも売れるってところか。