7時に娘が部屋に入ってきて「パア そろそろ起きてタンブンに行く支度して」と言って
お越しに来たのだが、昨晩 娘に念押しして、今日タンブンに行くことをすっかり忘れていた。 「8時に出かけるから。」と言われ、急いで着替えゴミの片付けなどやって
出掛けた。
お寺がどこか知る由もなく、車を走らせるが着いたところはシラチャ郡役所にほど近い
小さな山の上にあるお寺で、ワット カオ・テーン・オーンという寺だ。
駐車場に車を停めるが、どうもお寺の駐車場の雰囲気がしないし、お寺らしい建造物も
目に入らない。
娘は先週ブアック(出家・修行も含む)に来て知っている様子で、どんどん進んでいく
ので私は追いかけるようについて行くと、やがて休憩所らしき建物が見えてきた。
さらに奥へ進むと、講堂らしき建物があり、その中ではブアックに来ている白装束の
女性が数人ちらほら見える。
講堂の横にはお寺に食べ物のお供えをする場所があり、娘はそこで持参したものを、
お皿やお盆に盛り付け始めた。
この後読経に参加するのだろうが、それまで手持無沙汰の私は、写真でも撮ろうと
思ったが本堂がどこにあるかも判らず、急にいなくなったと思わせるのも可哀想だから
近くで写真を撮っていた。
こちらは講堂に鎮座している仏様であるが、一般的なタイの仏像とちょっと違い、
頭髪は尖ってもいなく、笑顔も上品な微笑みである。
こちらは講堂の入り口にあった仏像群、こちらの仏像は頭髪がとがっているし、布袋様もいれば遊行僧や生誕時のお釈迦様もいる。
お供えの盛り付けが終わった娘が、講堂内に入るよう先導するが、中にはブアックに
来ている人達がいるため、私達は後ろの方に少し距離を置いて座る。
やがて9時になろうとする頃、白装束に身を包んだ人たちが入ってきて順に座り始め、
お坊さんが7人入ってきて読経が始まった。
私はお経ができないからただ合掌しているだけだが、なんせ横座りのため左足のクル
ブシと左の脇が痛くなってくる。およそ20分何とか我慢して終わりである。
宗教的なことで、信じる信じないは個人の問題だが、それでもタイ仏教のタンブンて
お供え・お布施・寄付・寄進というだけではなく、徳を積んで幸せになる。
家の新築祝いはタンブン・バーンであるし、義父の命日の法要はタンブン・ポーなので
あるが、富めるものが貧しいものに施しをするのもタンブンなのである。
ところがこれを逆手に取って、借金を返さず「タンブンだからいいんだ」という輩も
いるのも事実である。
※関連記事:ナムジャイブログ 「シャム湾の風に吹かれて」
故ラマ9世3回忌(記念日)でタンブン:シャム湾の風に吹かれて (namjai.cc)
息子のブアック(出家);本番前:シャム湾の風に吹かれて (namjai.cc)
息子のブアック(出家);儀式は無事終了:シャム湾の風に吹かれて (namjai.cc)
ところで帰りに気が付いたのだが、駐車場の土手にハスが植わっていた。
水が何もないのであるが、花もツボミもあり、咲き終わった花茎にはシャワーの頭のよ
うな実も付いている。 私はこの実が好き(ちょっと青臭いが、種を抜き取って生で
食べる)である。