Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

先週はいろいろあった。②日本の秋が送られてきた

先週月曜の影響で、とにかく一週間が長いような短いような、疲れも溜まっていて

とても意欲的になれる状態ではなかった。

そんな状態だったから携帯の着信音など気付くこともなく、2~3日経って着信履歴に

気付き、開いてみると日本に帰っていたTさんからのメールが届いていた。

メールには「日本の秋を送ります」とあったが、何を送ってくれたのか楽しみに見て

みると何のことはない山芋(自然薯)の写真であった。

日本の秋と言うから「そうか日本は紅葉の季節だから」などと思ったのだが、そんな

風流などこれっぽっちもない。

尤も風流など美味くも何ともなく、私にとっては山芋の方がよっぽど晩秋らしく、でき

れば現物を送って欲しかった。

しかしまあ、よくぞ掘ったねと言ってやりたいくらいの立派な自然薯である。

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どうやら2本掘ったようであるが、1本は折ってしまったようだがそれでも太い良い

自然薯だ。私が気づいていないようなので、Tさんから電話がかかってきた。

「写真なんか送ってもらってもちっとも嬉しくないし、食う楽しみも何にもなく

ただ羨ましいだけだ」と皮肉を言っても相手は晩酌中で、そんな皮肉ものともせず

嬉しそうに苦労話をしていた。どうやら菜園近くの里山に入って掘ったらしい。

山芋は行き当たりばったりで掘るのではなく、そろそろ葉が枯れ始めたころ山に入り

予めいい蔓を見つけておいて目印をつけて置き、蔓が枯れて節毎に枯れ落ちたころ

現場に入って掘るのである。

掘り方も直接蔓の近くから掘るのではなく、蔓から30~40cm離れたところから徐々に

掘っていかないと必ず芋を傷つけたり折ってしまう。

しかしいい芋で直径は5cmもあるようで、買ったら結構するだろう。

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私の前の会社は静岡県の清水にあって、友達の家が船越でミカン山を持っていた。

丁度12月に入るとミカンの穫り入れに山に入るのだが、昼食後の休みによく山芋を

掘ったもので、夕食にはとろろ汁を食べさせてもらったものである。

静岡は丸子の「丁子屋のとろろ汁」が有名で、麦飯で食べるのであるが、これが

旨かった思い出があり、今でもまだ麦飯なのだろうかと思う。

亡くなった母もとろろ汁が好きで、自然薯ではないが手芋を買ってきては作ってくれ

たが、「食べるのはいいけど、芋を擂ると手が痒くてしょうがない」と言っていたのを

思い出す。

上の写真のいい奴は大事に竹で芋を蔓で巻いて持って帰っているが、こうしないと

自然薯はすぐ折れてしまうのである。話では1m40cmはあったという。

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養殖(畑にパイプを埋めて育てたもの)ではなく、擂った芋を箸で持ち上げると茶碗が

持ち上がってくるような自然の芋を食べたいが、生きている間にまだ食べる機会が

残っているのだろうか。