タイのレアな果実を食べる。
最近ミヤさんが、アオウドㇺのマクロ(タイ人はマッコーという)に行くようになり、
今日も(26日)朝から娘とソンテウで出かけた。マクロは確かに安いのだが、私がつべ
こべ口に出すことでもないから、黙って留守番するしかない。下手に口出しして今は
免許を持ってないのに運転を頼まれるのも面倒である。8時ころ出かけて行ったが11時
になっても帰ってこないので、電話を掛けたが繫がらず掛け直ししている最中にトゥク
トゥクに一杯荷物を積み込んで帰って来た。荷物の片付けを手伝っていると、ミヤさん
の愚痴がこぼれてくるが適当にあしらっていると、娘が何か黄色い果実の包みを持って
キッチンへ行き、中身を皿に盛って持ってきて、「パア。これワーン(甘い)でアロイ
(美味しい)と言って勧めてきた。
見た目はちょっと黄色いがナツメそっくりで、一口齧った食感もナツメそのものだが、
甘さはこちらの方が強いかもしれなく、「ああ、このプッサー(ナツメ)甘いナ」と
言うが、「これプッサーじゃあない」とミヤさんと娘に同時に言われた。
「食べた感じは同じだけど違うのか」というと、携帯で何やらチェックしていた娘が
「こっちなら知ってるでしょ」と言って、以前食べたデーツ(ナツメヤシ)の写真を
見せてくれたが、ドライフルーツに加工したもののようで、これなら数回食べたことが
あり美味しかったので知っていた。
これなら2~3回食べたことがあり、実家の片付けに行くときに土産に買って行った
覚えがある。「ドライフルーツの殆どは外れ」であるが、これならばと思ってJ-Parkで
探して持って帰ったことがある。帰タイしてから何かの折に日本へ電話した際に、
「土産にもらったのが甘くて旨かった」と言われたのが今でも覚えている。スーツ
ケースに果物を隠し詰め込んで没収されるより、これならかさばらないし軽くていい。
上の写真のパッケージと同じものがJ-Parkにも売っている。
ところでここのところミヤさんは、それほど頻繁ではないが、マクロへ時々買い出しに
出かけるのだが、先日も買い物に行った折珍しい果実を持って帰って来た。どうもミヤ
さんが買うよりも、娘が探して買うみたいな感じである。それがこちらの果実のサラで
大粒のイチゴくらいの大きさであった。
娘に言われて表皮を剥くが意外と薄皮で剥き易く、果汁が出てきてベトツク訳でもなく
簡単に剥けた。果肉は白色で2つに分かれていて、食べてみると甘みのある果汁と共に
少し酸味がある味が口内に広がるが、さっぱりした美味しい味であり、ビワみたいな
感じで中から黒い種が出てきた。「このサラどこのもの?」と聞くと娘がすかさず
「インドネシア」と答えてきた。
食べながら「そういえばタイにもサラという果物があったっはずだが」と思い出した。
こちらは沢山食べた経験はないが、同様に甘酸っぱい味だったが、表皮に細かいトゲが
あって剥きにくいと思ったものだ。
※関連記事 ナムジャイブログ シャム湾の風に吹かれて
http://njin0426mh.namjai.cc/e216996.html
私がさらに夢中になっていると、もう一つ買ってきた果実を皿に盛ってきて、「こっち
にもあるから食べて」と差し出してきた。こういう時だけ何と優しい。
これは何だと言うとタイ語で「△xx%#△」と何を言ったか判らないが、齧ってみる
と、こちらもわずかに酸味がある甘さで、懐かしい味ですぐに判った。スモモだと思う
のだが言葉は出てこない。あとで辞書を引いたら「プルン」というらしい。
さて次だが、こちらは口に入れてすぐに判る「ナツメ」である。しかし以前食べたのは
梅の大きさくらいの丸いものだったので、「このプッサー前に食べたのと一寸違うな」
と言うとミヤさんが「プッサー・チーン(中国)」と言う。どこ産でもいいが、私は
昔からこのナツメが好きなのである。
私が小学校5~6年頃、近所の駄菓子屋にナツメが売っていて、よく買って食べたもの
である。この頃母方の祖母の実家が富士宮市のはずれの田舎にあり、この頃初めて母親
に連れられて行ったのだが、大きな家で中庭があり、その南側のはずれに馬小屋が
あって脇に大きなナツメの樹があり、たわわに実を付けていたのを摂って食べたのが
きっかけなのである。(写真はGoogleより引用)
この家には私と同い年の女の子がおり、母の兄弟には男ばっかりだったが、祖母方の家
には他にも女の子が沢山いた、それがナツメに繫がったかどうかは判らないが、幼き
日の思い出である。
ところで、スイカと言えば赤色か黄色なのだが、先日タラートに買い物に行ったミヤ
さんが帰ってくると、オレンジ色のカットした果実を皿に盛って安くて珍しかったから
買った。と言って「甘いよ」と言いながら勧めてきた。生返事しながら口に入れると
これが何とスイカだった。「赤色と黄色のスイカを交配させてオレンジ路ができた?」
そんな馬鹿な、絵の具じゃあるまいし。
ドリアン・マンゴスチン・マンゴーなどと違い、果物のの主流から一寸外れているが、
それなりに個性があって食べると美味しい果実であった。やっぱりタイという土地柄
なのかもしれない。