Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

ラヨーンの釈迦とガネーシャとヤックのお寺へ行った。

数日前コロナに感染した息子夫婦に差し入れに行ったのだが、早い昼食も済ませてあり

様子を見て差し入れを済ませたら早々に引き上げたのだが、多分時間が余るからお寺に

でも行こうと言われると思っていたら案の定で、ミヤさんから有名なお坊さんのお寺が

近くにあるから寄っていこうと言われた。「ワット・ノーン・クラップ」と言われて

そのお寺に向かっている途中、また別のお寺を見つけたようで、そちらの方が近いので

先に行こうという話になった。アッシー君の私はとにかく言われるがままに車を進め、

着いたところがこの門で、娘に聞くと「ワット・アーン・ケーオ」というらしく、門の

両脇に竜が口を開けていた。 

中に車を停めるが、どうも観光客と言っても地元の人が殆どのようで人もまばらで、

まずは左に進んで講堂らしい建物の中に進むが、入り口は赤レンガの焼きものらしい

ヤックに出迎えられるが、このヤックどことなく人間の顔をしていて牙はない。

この門をくぐり建物の中に入って左側を見ると、釈迦立像が一杯並んでいてその前で

椅子に座って一生懸命お祈りをしている人がいた。体が悪いのかとは思ったがちょっと

動きがぎこちなく妙な雰囲気だった。

近付いてよく見ると機械(電気)仕掛けの衣を着せた骸骨がお祈りをしていた。この

突拍子もない人形は何を意味しているのだろうか?

さらに奥に進むと右の窓際に仏陀が安置されていたが、何となくご本尊とはちょっと

違う感じで、普通ならご本尊は本堂に安置されている筈だから後でゆっくり拝める

だろうと思い、ここでは写真を撮りまくる。

この釈迦像の前にこれまた奇妙な組み合わせの4体の像で、遊行僧・小坊主・動いて

いない骸骨・マスクをした婦人像で、これ一体何を表しているのか首を傾げてしまう。

遊行僧以外は何となく怪しげで気味が悪い。

釈迦像の隣にはガネーシャ像が安置されており、娘が一生懸命お祈りしていた。娘は

意外とガネーシャを信仰しているのかもしれない。

そしてさらにその左隣(向かって)にはこれまた女性像だが、こちらも女神を表して

いるのだろうか?髪を長く延ばしているから女神プラ・メートラニーだろうか?

講堂の中を見て回ったので今度は中庭に出てみるが、こちらもなかなかにぎやかで、

まずは3体のガネーシャ像からである。これらのガネーシャ像だが、白い像は一般的な

ガネーシャ像だが、ピンクと赤のガネーシャ像はそれぞれ特別で、共通しているのは

頭部に比べて手が異常に大きい。写真中央のピンクのガネーシャ像であるが、3頭の

象であり初めて見た。

そしてこちらが赤いガネーシャ像で、このガネーシャ手が何と16本あるが、一体何を

表現しているのだろうか?あまり関係ないが右の牙が折れていた。

そしてこのガネーシャ像の周囲に立っている大きなヤック像で、まずは白いヤック像。

足元には観光客の供物やら、プアンマーライやらが一杯供えられているが、上の

ガネーシャ像に比べてはるかに多い供物だ。

こちらも大きなピンクのヤック像だ。こちらはちょうど訪れた地元の人らしい参拝客が

タンブンしているところである。ここはヤック像も信仰対象なのか?

こっちは黒というのか、茶色のヤック像。こちらの足元にもいっぱいの供物である。

さてこれらガネーシャ像とヤック像の隣にさらに大きな像が建立されていたが、どうも

大仏にしては螺髪(ブツブツの髪)でなくおかしな頭で、上の写真のヤック像の頭に

似ているし、側頭部というか耳の所にも飾りらしいものがある。さらに足に至っては

膝のすぐ下に靴の飾りのようなものが設けられている。完成していないが瞑想中の

ヤックを模したものだろうか?

その後中庭を後に隣の本堂に回ってみたのだが、本堂は扉が閉まっていて覗くことも

できなかった。そして本堂の前であるが、ここには涅槃仏が安置されていた。

もっと裏の方に行ってみようと思ったら、ミヤさんが本堂の下を指差し「入れそうだか

ら行ってみよう」と言う。本堂の下は地下室みたいになっているようで、入り口は口を

開けたヤック(?)なのか。

中は灯りがなく入り口の光だけで薄暗いが、入って見て驚いた。中には仏像は皆無で

すべての壁に何人もの人が書いたであろう壁画が飾られていて、それらは写実的

というか立派な仏教画であった。こちらは涅槃の釈迦。

こちらは瞑想する釈迦と見上げる竜。

この絵は阿弥陀様だろうか?口元がなんとも艶めかしい。

こっちも瞑想中の釈迦である。品のあるお顔をしているが、後ろのコブラの目がなん

とも恐ろし気だ。

この地下は回廊のようになっていて、沢山の大きな壁画が飾られているが灯りがなく、

これらは光を当てると褪色してしまうから、この薄暗いところに置いているのだろう。

この上の本堂はお釈迦様がご本尊だろうか?とにかくこのお寺お釈迦様を祀っているの

だろうか?それともガネーシャ?あるいはヤックか?

この地下回廊の出口は、蛇神ナーガに守られたお釈迦様が祀られていた。

この出口からは2匹の竜が外に向かっており、口から勢いよく水を放出していた。

まだ裏庭があったのでそちらは覗くだけにしたが、ここには大きな僧侶の像が並んで

いたが、この僧たちはタイの高僧を表しているのか?それともこのお寺にゆかりの僧達

なのだろうか?

さてこの「ワット・アーン・ケーオ」だが、36号線を左折して3191に入り更に

3371を右折して行くのだがやっぱり日本人が一人で行くのは無理だろう。

チャチェンサオのお寺へ行くより、ラヨーンのお寺の方が面白いと思った。

それにしてもこのお寺ご本尊は一体何だろうか、写真は他にもかなり撮り、壁画も

紹介しきれないが本当に興味深いものだった。