Jinbeiのシャム便り

タイ在住の年金暮らしの専業主夫のジジイで、タイ生活/日記一般を綴っていきます。

アンシラの道教寺院「道徳天霊宮」へ行ってきた。

アンシラの海鮮市場へ行って、結局欲しいものが見つからずバンセンの魚市場へ行く

ことになったのだが、その前に来るときに見つけた道教寺院へ行きたいということに

なって寄り道していくことになった。

以前行った時には道教寺院という認識だったが、マップによっては「神社」と記されて

いる場合があり、その名も「ナジャサタイチュ神社」だそうだが、漢字で書くと

「哪吒太子 神社」となるようだ。

哪吒太子 って誰?というわけでWikipediaで調べると、托塔天王(毘沙門天)の3男の少年神で

乾坤圏(円環状の投擲武器)や混天綾(魔力を秘めた布)、火尖鎗(火を放つ槍)などの

武器を持ち、風火二輪(二個の車輪の形をした乗り物。火と風を放ちながら空を飛ぶ)に

乗って戦うというように説明があった。

この神社の名前は「道徳天霊宮」という道教の神社で哪吒太子を祀っているということだ。

この神社とにかく派手というかよく言えば絢爛豪華である。入ってすぐに目に入るのが

この本殿である。

しかしこの本殿に入る前にもっと豪華なものが目に入る。

広場中央の池の中に設けられた黄金の哪吒太子像だ。まさに上記の風火2輪に乗って火尖鎗を

構え、手に乾坤圏を持って竜に守られている姿である。

そればかりでなく、灯篭というか燭台や線香をあげる台も黄金である。

本殿の向かいつまり門から入ってすぐに、左右一対の建物があるがこの建物は何か不明

である。いや何とか殿と書いてあったような気がしたが、気に留めなかったが作りは

やっぱりド派手である。

そしてこちらが本殿の入り口になるが、玄関の張り出しの軒に「道徳天霊宮」大きく

書かれている。

ところがである、上の写真の階段中央に竜の飾りがあるのだが、階段をのぼりながら

この上方を見ると「哪吒太子殿」と書かれており、哪吒太子を祀っていると伝わってくる。

もうここからは館内が思いっきり像や絵画が飾られているため、説明するにも説明し

きれないため、写真を張り付けていく。とにかくすごい量であり写真も貼り切れない

ためご容赦願いたいが、まずは館内に足を踏み入れたところからで、柱の彫刻から。

これも哪吒太子らしいが風火2輪に乗っているものの乾坤圏は持っていない。

こちらも哪吒太子だろうか?

こちらは千手千眼観世音菩薩である。

こちらはひげを生やしているから、少し成長した哪吒太子だろうか。

これは壮年の哪吒太子なのか?

ここからは哪吒太子から離れて、道教の神や仙人たちで仏教の神たちも登場するが、全部は

多すぎてお見せできない。

額の上方に千手千眼観音と書かれているのだろうか。

梨山聖母と書かれているようだが、どういう神(仙人?)か知らない。

次は「華佗仙師」と説明されているが、「三国志」で曹操に拷問で殺されたあの医術に

優れた「華陀」とは違うのだろうか?

こちらはもろ仏教の世界である。

こちらはご存知「孫悟空」であるが、「大聖佛祖」とはどんな由来の名だろうか?

これは中国風のプラフマー像だろうか、プラフマーというよりも「梵天」として製作

されたようにも思えるが、しかし手に目を持つのは千手千眼菩薩だろうか?

ここまでは像であったが壁画もたくさんあり、こちらは「如意輪観音」図。

「慈悲観世音菩薩」図

「救世観音」図。

最後に仏になった?哪吒太子。

日本人は仏教か神道であるがそれは宗教の世界の話であって、親から教わってきた

「教え」や中学の倫理社会などでは、道教や儒教の教えなどから影響を受けてきたので

はないかとも思える。Wikipediaで道教をググってみると、「道を説く教え」とあり

老子の思想+儒教の倫理思想+陰陽五行説や神仙思想も含んだ多神教で、多くの神や

仙人が存在するとあった。八百万の神もいるのだろうか。

この「道徳天霊宮」を見学できたのは本当に面白かった。タイの寺院を見るよりも

どちらかというと身近に感じた。

※関連記事 ナムジャイブログ:シャム湾の風に吹かれて