最近どうもブログの投稿が滞りがちなので、何とか間を縮めようと思っていた矢先の、
先週月曜のこと。腹もくちくなったので早めの晩酌を切り上げ、寝室へ行き着替えを
持ってシャワーを浴び、着替えたのち洗顔をして何かをしようとして、足を滑らせた
らしく、洗面容器の石の台に思いきり右腕と右脇腹もろともに打ち付けたようである。
ようであるというのは、この時すでに「空白の時間」モードに突入していて、何が
我が身に起きたのか覚えていない。物音を聞きつけたミヤさんと娘が駆けつけてきて、
飲み過ぎるからこうなっただとか言われたが、この日に限ってはそんなことはないと
思っているが、2人に言わせればいいわけだろうと思い黙っていた。
病院へ行くかと言われたが、この時は大したことはないと思って断り、ベッドにもぐり
こんで寝たのだが、夜中に目覚めたとき妙に右肺に痛みがあり、夜が明けても右手と右
胸部の痛みは治まらないため、ミヤさんに病院行きを頼んだ。ミヤさんは娘に何か指示
したが、「今回はラッタバーン(政府=公立)のソムデット病院にするからね」と
言うがこの際もうどこでもいい。やがてㇳゥㇰㇳゥㇰが迎えに来て乗り込むが、道路の
振動やら曲がり方などが右胸を襲ってきて、痛いことこの上ない。
ソムデット病院はシラチャのタラートの先にあり、最近新館の一部が開業して大きく
なったばかりである。
9時半頃には受付を済ませたものの、救急処置エリアに運び込まれたまま約1時間、一体
どうなるのか不安になるが、ほどなくX-Rayのチェックだと言ってレントゲン室へ。
レントゲン撮影が終わるとまた救急処置エリアに放置。約1時間近くたったころ処置室
らしきところに運び込まれ、いよいよ手術が始まる感じだが、体の中にこういうものが
入るので、痛いが我慢するようにと言われて手術が始まる。
写真は見せられたものそのものではないが、こんなものだったような気がする。
とにかく右手を頭に乗せ、それを左手で固定するが。その各々の肘を別のスタッフが
押さえつけ、さらに両足のももも別々のスタッフが押さえつける。
どうやら局部麻酔が打たれたようだが、こんな手術に局部麻酔など役立つ筈ないだろう
と思うくらい痛い。痛さに耐えかねて「ウワーッ」とか「グワーッ」とか唸り声を張り
上げ、医師の手が止まっているときは「ハーッ、ハーッ」そしてまた「ウワーッ」
「グワーッ」の繰り返し。処置が終わりに近づいたころミヤさんが入ってきて、咳は
できるだけ我慢しないようにと言われた。
術後もう一度レントゲン撮影を受けたが、術後の処置状況を見ると、手術は2段階
行われたようである。どちらが先かはわからない。
1.肋骨の骨折処置。
2.肺に溜まった(溜まる)血液の吐出経路確保。
下の写真は後から編集したもので、術後のものではない。赤い管が肺に通じている。
全てが終わって病室に運び込まれたが、タイでは(シラチャでは)今まで個室しか
知らない私にとって、大部屋での入院生活が結構大変なことを実感する羽目になる。
それは次回報告するとして、大部屋に運び込まれた私は大病人みたいに酸素吸入
である。
結局この日は食事なし、水は一滴も飲ませてもらえなかった。
水が飲めないだろうことは、「腹をやられた将兵、肺腑を衝かれた将兵に水は絶対飲ま
せるな」と小説で語っているため覚悟はしていた。
しかし、なんとも情けない姿になったものだが、考え方を変えれば、打ち所が悪かったらどうなっただろうかとも思える。
ミヤさんではないが、酒については反省しきりである。