,
先日ちょっとしたことでミヤさんと揉めてしまった。
本当に腹の立つ言い方をするタイ嫁であるが、そんなことはどうでもよく、とにかく
「最近飲みすぎだからもっと減らしたら(内容的には別のことも含む)」と言われて
しまった。まあそれは致し方ないことで認めるが、酒はどうしてもやめられない。
・・・で、つい口に出してしまったのが、「酒に比べればよっぽどタバコの方が体に
悪いから、タバコを止める」と宣言してしまった。
その時の在庫は1箱あったのだが、私は意志が弱いから挫折するかもしれないと思い
捨てないでおいてあった。
そもそもその根性が意志の弱さを語っている。
私がタバコを吸いだしたのは高校生の時からで、もう半世紀も前のことである。
当時は空色のハイライトであったが、社会人になった頃にはピー缶(缶入りのピースの
両切りタバコ)を吸っていた。それがいつの間にやらセブンスターになり、マイルド
セブンになってタイに来てからは L&M ライトになってしまった。
母が亡くなるまでタバコはやめろと言っていたが、弟は血圧が高いからと言って
とうとう止めた。
私はと言うと禁煙なんていつでも、何度でもできるなどとうそぶいていたのだが、今度
だけはそうもいかないようだ。
それから今日で10日目になるが、最初の4日間は全く吸わないで我慢できたのだが、
タバコが吸えないのが我慢できないということはなく、とにかくコーヒーを飲んで一休
みしても食事の後一休みしても、タバコを吸いたいのではなく何もしないでいると、
間が持たないのである。
もう一つはイライラするとタバコを吸いたくなることはある。これは精神衛生上
宜しくないと思うが、この10日でそれは1回しかなかったから何とかなりそうだ。
そんなこんなで10日前の1箱は、中身が現在3本しかないが、さて禁煙なるかである。
一方飲酒の方であるが、私にとっては禁酒はあり得ないのである。
確かに毎日飲んではいるが、朝からとか昼間からと言うのは極稀で、殆ど夕方6時過ぎ
からであるが、最近はミヤさんを迎えに行く都合があるから大体9時半以降である。
「お酒飲む人花ならツボミ、今日も咲け咲け明日も咲け」である。
私が酒を飲み始めたのは15歳の時からで、正月に叔父の家に遊びに行った時、「お前
幾つになった」と聞かれ「15歳」と答えると、「そうか、それならもう元服したのと
同じだ。酒を飲んでもいいだろう」と言って、焼酎(叔父はいつも焼酎)やら日本酒を
飲ませてもらった。それ以来頻繁に叔父の家に行ったものである。ここの息子(母の
従弟)は私の高校の先輩になり、ここの娘(母の従妹)は私と同級であったのも行き
易かった理由である。もう半世紀も前の話で、田舎だから緩いものである。
以来酒はいつも身近で、成人式の時は友達5人で8升明けたし、結婚した当初は日本酒
をケースごと買ってそれでも足りなく、大体月15本は飲んでいた。
二日酔いと言うのはあまりなかったが、そんなこと先輩に言うと「這ってでも来い」と
言われたものである。
さすがもう年で頭が痛くなるほど飲む気もしないが、かといって私には晩酌のない
生活は考えられない。