我が家では今まで家人の誕生日は、贅沢にならない程度に必ず外食して祝ってきたが、
今年は息子夫婦も不在であり、屋台のカレーソーメンも薄利であることから6月11日の
嫁さんの誕生日祝いをどうするか、前日(10日)話をしたのだが、結局曖昧にしたまま
当日の11日を迎えた。
午後2時半には屋台を出店する場所に行って準備をし、一通りの準備を終わらせ私は
帰宅したのだが、帰宅したとたんに電話が鳴って「ピーノ やっぱ今夜一緒に食事
しよう。6時に迎えに来て。私シャワーを浴びて犬の面倒見て、7時には屋台に戻る様に
したい。娘がピーノの知人の〇〇さんに電話して一緒に食事する約束をしたから」。
そんな電撃的なことを言われても、こちとら懐の心配もしなければならず、私の知人と
いっても娘が知っているのはただ一人で、見当はついたが癪に障る。
・・・で、言われた通りにして7時には屋台に戻って車を駐車すると、見慣れた顔が
近づいてきて「お久しぶりです」などという。
まあとにかく事を荒立てないように大人しくして、とにかく娘の指定の日本食屋に
行くのだが、私にとっては全く新しい店である。
今迄はこういう時は大抵ロビンソン裏の「姉〇」であったが、嫁さんも娘も「あそこは
最近美味しくなくなった」ということで、嫁さんの屋台のすぐ斜め後ろにある「ごち
そうさん」というところになった。
無理もない、コロナで職場環境・生活環境が大きく変化し、職人の出入りも変わって
味も変わったのだと思うし、前回行った時私自身味が変わったと思ったのだから。
一歩中に入ると中々懐かしい居酒屋風のカウンターがあって、一人で寄るには丁度いい
雰囲気であった。
中にはお客さんが一人いたが、やっぱり食事はできるがお酒はまだ飲めないらしく、
ひっそりしていた。
カウンターに座るのかと思ったのだが、2階の座敷にしようということで、やっぱり
座敷で食事ということになったのだが、金曜日とはいえコロナ恐るべしで、二階も
ひっそりである。
一応注文を聞きに来たはいいが 、アルコールはご遠慮くださいと言われてしまった。
それを聞いた嫁さんは即刻娘に目配せをして、「セブンでビールを買ってこい」と
指示を出した。
娘が出て行くが買ってきたとしても、どうせ私は飲ませてもらえないだろう。
まわりをみまわすとこんなPRのコピーが壁に貼られていた。
やっぱり商売の形態も変わった来ているのだろうが、この店日本のホテルの系列店
だろうかと思った。
さてアルコールも飲めないまま約1時間適当に話して過ごしたが、料理は嫁さんが
言っていたように、なんとなく台湾風の味付けでうまかった。
それに値段もそんなに高くはなかったと思うが、やっぱりアルコール代が入っていない
ということはそれなりに安いもんである。’(物足りなさは残るが・・・)
さて8時半には解散し、私は帰宅・・・と思ったのだが、嫁さん曰く「金曜なのに人が
ほとんどいないので9時にしまうからそれまで待ってて」だと。
確かにコロナ以前なら8時半という時間なら、この通りは日本人が徘徊して賑わって
いたのだが、こうもひっそりしていたら商売にはならないだろう。
9時には店じまいの支度を始めた。