コロナ過でスナックなど開店できず、やむなくミヤさんはタイのカレーソーメンの販売
を始めたのだが丁度一週間になり、ここにきて宅配サービス(LINE MAN)と提携し、
固定客も掴んだようで儲けが出始めたようである。
当初は午後から食品販売タラートでやっていたのだが、水曜日辺りから午前中は自分の
店先(スナック)で売るようになり、準備もその分早く始めるようになった。
一番手が掛るのはやはりカレースープ作りである。いつも大鍋2つ作って持って
行き、さらに現地で追加していく。
このスープ作りで味の決め手になるのが、こちらのバラクーダ(オオカマス)。
われわれ日本人にはあまり感じないが、タイ人に言わせるとこれが入っているといないとでは大きく味が違うようである。
バラクーダはタイ語でナムドッグマーイ(花のしずく)という。
この日は2Kgの大きなのを仕入れてきて、それを十分蒸しあげて身をほぐし、石臼で
ペースト状になるまで細かくし、カレースープに混ぜるのであるがその加減は私には
判らない。
ところで話はちょっと横道に逸れるが、このナムドッグマーイ「花のしずく」はタイに
他にもあって、マンゴーに同名の品種がある。日本に持ち込まれ日本人には馴染みの
ある種類であり、これは我が家のマンゴー。
こうしてスープが出来上がると準備は整うことになる。
ソーメンは出来合いの物を買うし、薬味やモヤシは追加するだけだから加工する必要が
無いのである。
朝9時半にはミヤさんの店に持ち込んで準備開始である。
携帯ガスコンロを持ち込んでスープを温め直しているところ。
ところで現在もコロナ過で通りはひっそりしていて、病院関係者(パヤタイ)に行く
人がチラホラ通るだけだが、本当に売れるのだろうかと心配になってくる。
ミヤさんに言わせれば、午前中は少ないけれどそれでも宅配で注文もあるから少しでも
売れればいい。午後早くにタラートに移動すれば売れるからと宣っていた。
やはり外食産業が盛んなタイだけのことはある。
弁当文化の無いタイならで、手軽で安価なのがまたいい。しかもコロナ過でタイ人の
生活の中に宅配サービスが浸透し始め、モーターサイのタクシー運転手やトゥクトゥク
の利用法も変化しているのである。