数日前、前にいた会社の元同僚からメールが来た。
急に日本へ帰ることになったので、挨拶がてら一緒に食事をしたいというので、元より
予定などある筈のない専業主夫の身、メールで返すよりと思い携帯でOKの返事をした。
それが昨日の約束で、7時にロビンソン裏の「姉御」で会うことにした。
どうも忙しそうで、ロクに帰任の挨拶もしていない様子だったので、近くのサプライ
ヤーに念のため連絡したら、あちらも初耳だったようでぜひ一緒にということで、
本人も含め4人で食事をすることにした。
私が行くと既にサプライヤーは二人で表で待っていたが、外でたむろしていないで中に
入って先にやっていることにして、タバコの吸える座敷に上がる。
タイっていいね、主役がいなくても早く来たものから飲み始めることができる。
久しぶりの再会の挨拶もそこそこに、取り敢えずビールで乾杯。
私はこのドイツの黒ビールが好きなのだ。
と、ここまでは良かったのだが、携帯をポケットにしまったところから写真を撮るのを
忘れ、ここからは文章の記述になる。
ちょっと遅れて本人が来る頃には、既にテーブル上にはオーダーのつまみが殆ど並び、
アルコールも持参の焼酎に変わっている。
遅れてきた本人と再度乾杯し、早速話が盛り上がり始める。
最初の帰任の話が出たのは昨年暮れのようだったが、コロナが拡散拡大し始めた時で、
延期になって2月に帰ると半決まりになったが、今度はシラチャでコロナ騒ぎとなり
また延期となり、結局3月31日に帰国となったようである。
彼が赴任してきたのは2018年9月だからほぼ2年半で、任期半ばでの帰任である。
特に大きな失敗したわけではないらしいが、所詮はサラリーマンの身、紙一枚で
あっちへ行ったりこっちへ来たりが当たり前の世界。それが嫌なら辞めるしかない。
積もる話も吐き出し、全員出来上がって河岸を替えることになり、ここを出たのが
8時半である。
全員が次は決まっているように、サッサとミヤさんのスナックへ足を向けている。
ソイ6にある店に向かう途中、やっぱりまだコロナの影響で、どの店の前も呼び込みの
女の子がたむろしており、通行人は僅かで下手をすると引っ張り込まれそうになる。
早々にスナックに入るともう積もる話もなく、ただ飲んで歌って大騒ぎ。
ビールにテキーラ、焼酎にウィスキーと女の子も交えての飲めや歌えである。
11時半にお開きにし帰宅した。
聞けば帰任後の職場は、元の職場に復帰と決まっているらしい。
50過ぎでの独り身、相当貯め込んではいるのだろうが、人生はもう下り坂に
向かっている。自分を大切に生きて欲しいと願う。