23日に続き24日もチャチェンサオであるが、8時には始まるというので6時に家を出、
7時半にはお寺についたが早い人は既に来ていて、すでに食事を始めていた。
我々が食事をし始めると、お坊さんの指示で義母や親族の最長老に、出家者が手足に
水を掛けていった。息子の時にはこれはなかった。
一通り終わると今度は逆になり、長老から順に出家者の手足に水を掛けていくが、これ
を全ての参加者が同様に行っていく。
一通り水かけが終わるころにはほぼ8時になり、出家者は白い僧衣に着替え楽隊を
先頭に親族が仏具やタンブンの品々を持ち、一般の人も参加して行列を作って本堂に
向かうのであるが、なんせ楽隊を先頭にしているので、アルコールなど入っていないが
なんせ田舎、おばちゃんたちが元気よく楽隊の先に行き陽気に踊りだした。
いよいよ本番の出家の儀式が執り行われる本殿に到着で、ここでは本殿の周囲を5周
回るのだが、なんせこの暑い炎天下の中を楽隊は休む間もなく演奏しっぱなし、
おばちゃん達も踊りっぱなしで汗だくである。3週目くらいには行列の盛り上がりも
ピークに達し、屈強な者が出家者を肩車にしだした。
やっと5周回り終えると親族は本殿に入り、出家者は本殿の前に座り礼である。
その後買い物袋3つにわんさと詰まったポーイターン(日本語では「おひねり」とでも
いうのか→【おまけ】参照)、を参加者に向かって節分の豆まきよろしくばら撒く
のである。これもタンブンなのか。
これが終わっていよいよ本番である。出家者は本殿の中に入って親の前に跪き、お坊
さんの指示に従って親から僧衣を手渡される。
さて本番開始である。 出家者はご本尊の前にいる高僧の前に進み、暗唱してきた
バーリ語のお経を唱えるのである。これは一種の試験みたいなようである。
左右のお坊さんがこの読経を聞いているが、つかえたら耳打ちしてくれるようだ。
これが終わると部屋の隅に行って、お坊さんの正式なオレンジ色の僧衣を身に着け、
改めてもう一度高僧の前に座り、いろいろと説教された後全員の読経が始まる。
その後出家者は席を立ち、正面入り口中央にご本尊と正対するように立ち、先輩の
お坊さん2人と問答みたいなことをやる。
これで一応出家したことになり、外に出ていよいよ参加者の中に入っていき托鉢を行う
のである。私もタンブンの用意をしたのだが、ミヤさんからは「ピーノは1000B
入れて」と言われた。タイ人は2~300Bだというのに私に見栄を張らせたいのか。
これで全部終了であるが、身内はまだ終わったわけではない。
この後講堂に移動し、出家者も含めた全お坊さんの読経があり、さらにその後
お坊さんの食事が終わるまで待たなくてはならない。
後から聞いたのだが「還俗」するのは5月4日と言うから10日間の出家のようである。
※関連記事 ナムジャイブログ:シャム湾の風に吹かれて
息子のブアック(出家);儀式は無事終了:シャム湾の風に吹かれて
【おまけ】
上の文中ポーイターンで、おひねりのようなものと書いたが、結構凝った作りで中には
1B・2B・5Bが入っている。とても1日や2日でできるものではなく、テープで編んだ
ものである。 日本語では検索できないが、Google でタイ語「ポーイ・ターンの
作り方」を引けば動画まで出てくる。